[ガーナ再訪記4]準備 ~諸々の問題を乗り越えて

準備したものは以下の通り、とにかくスッタモンダした。

  1. 黄熱病予防接種証明(イエローカード)
  2. 入国ビザ
  3. くるくる会用キューブ、おみやげ
  4. 旅行道具
  5. 国際送金
  6. 航空券

1. 黄熱病予防接種証明(イエローカード)

ガーナは、入国に際して黄熱病の予防接種を全員に義務付けている唯一の国だ。有効期限の10年を過ぎているため協力隊時代の予防接種経歴は無効。黄熱病の予防接種は通常の医療機関では取り扱っていない。あらゆるツテを使って北京(注)で予防接種サービスを提供している北京国際旅行衛生保険中心を突き止める。接種予定の前日になって「接種する直近の一週間は禁酒しなければならない」ということが分かり急きょ日程変更するなどバタバタする。

(注)本稿執筆時、北京在住。

なお北京国際旅行衛生保険中心は月~金の午後13:00~15:30。費用は70元(1,000円ちょっと)で所要時間は賞味1時間位(受付30分、予防接種5分、イエローカード受け取り25分くらい)。パスポートと証明写真(二寸、3.5cm x 5.3cm)が必要。

ネットでどんなに検索しても、日本人(外国人)が中国で黄熱病の予防接種を受けるという情報を見つけることができないことに少々不安を覚え、ガーナ大使館の職員さんに直接確認してOKとの見解をもらった。しかし、実際の入国に際しては問題が発生してしまう、、、

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北京の海淀区にある北京国際旅行衛生保健中心。地下鉄の駅から遠いのでタクシーかバスが良い。

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時間がたつと人が増えるので、受付が始まる13時以前から列に並んでおいた方が良い。

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やっと取得したイエローカード。しかし、入国の際にトラブルが、、、

2. 入国ビザ

全世界193カ国中、日本のパスポート保持者に対して入国ビザを要求する国は40カ国ある。ガーナもその一つ。当事国同士の信用が高まれば個人に課せられるビザも必要となくなるので、いち早く日本~ガーナ間のビザによる制限を緩和してほしいところである。

北京ガーナ大使館の出張所でビザ発行の手続きをする。友人訪問のためのビザに必要な書類は以下の通りである。参考までに追加の情報も掲載する。

1 本人パスポート
2 証明写真×2
3 ビザ申請書 WEBからダウンロード
4 友人からの紹介状
5 紹介者のパスポートコピー
6 銀行が発行する預金証明(50,000元以上) 入手ができない場合は提出不要
7 雇用者が発行する雇用証明
8 中国人IDカード 必要なし
9 本人パスポートコピー×2 出張所にコピーサービスあり

渡航を10月までに予定していたため短手番で事務処理をしなければならない。まずは紹介者のパスポート。E氏にパスポートを取得してもらったが、通常2か月の期間(100ガーナセディ、2,500円)を要するとのこと。時間がないので追加料金を払ってもらい1週間(800セディ、20,000円)で用意してもらう。痛い出費である。

取得したパスポートのコピーと紹介状の原本を郵送してもらうが、通常の郵便を使用してしまったため北京に送達されるまで1.5か月の期間を要してしまった。

北京でのビザの申請。通常実働10日で発行(960元、15,000円)されるとのことであるが、郵送に時間がかかってしまったため、再度追加料金を払い(1,360元、20,000円)実働5日で発行してもらう。

そしてダメ押しは、ビザの発行日。指定された通りに大使館の出張所に出向くと、「昨日臨時休業だった。そのため未だ発行されていない」とのこと。追加料金まで払っておきながらビザが発行されていない事実に憤りを感じながらも、周囲には同様の境遇(更に切羽詰まった感じ)のビザ申請者が沢山おり、日程に若干の余裕がある自分はマシな方とその場は耐えた。人間の幸も不幸も他人との比較という要素が大きい。

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E氏から紹介状の原本を送付してもらう。EMS/DHLを利用しなかったために1.5か月を要する。このためビザ申請に余分なコストを要してしまった。

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在北京ガーナ大使館出張所

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紹介状

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パスポート(ビザ)引換書。指定された期日通りに行ってもビザは発行されず。

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数々のトラブルを乗り越えて取得したビザ。

3. くるくる会用キューブ、おみやげ

ガーナでのくるくる会、用意したのは100個のキューブ。一つ一つのキューブの重さ(120グラム程度)は大したことはないが、100個もあれば12キロ。衣類などの他の荷物も考慮すると通常の航空会社であれば重量オーバーとなってしまうレベル。今回の航空会社のエミレーツはエコノミーでも30キロまでOKとのことで助かった。

またお土産として中国製のしおりやキーホルダーを各30個ずつ、子供向けの手品グッズ50個、更に白酒6本も用意する。今までの人生のフライトで最も重たい機体預け荷物となった。

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100個のキューブと100部のキューブマニュアル。

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贈答用の白酒

4. 旅行道具

シドニー駐在時代は9時間~10時間のフライトでも体力的に問題はなかった。0泊3日(機内2泊)ということもやったことがある。しかし今回は南北の移動ではなく東西の移動、歳もそれなりにとっている、ということで首枕や機内用スリッパ、耳抜き用のガムやキャンディを購入。

また出発当日になって電源の変換アダプタを用意していないことに気づいて、京東で注文する。発注してから5時間位で届けられる。北京の物流は凄い。

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電源変換アダプター×2、プロジェクター付きUSBバッテリー、自撮り棒

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USB電源にもANDROID用、iOS用があるらしい。OSに依存する電源があるのかな?

5. 国際送金

滞在費に関しては、VISAやMASTERのキャッシングを利用することをまず考えたが、不測の事態に備えて事前にE氏にお金を送付することにした。外国人による中国からの送金は制限がかかっているので、日本の金融機関に勤めている姉にE氏に送金してもらうように依頼した。

しかし予定されていた実働5日程度での送金処理がされない。日本側は「送った」、ガーナ側は「入金されていない」との一点張り。今回のトラブルで判明したことは、国際送金という行為に対して何ら記号(ID)がふられていないということ(国際的な取り決めがないということ)。ネットで調べるとロストの可能性もある。結局、出発当日になっても入金が確認されず、仕方がないので中国元(現金)をUS$に両替してガーナに向かうことにした。

6. 航空券

接続の利便性、評判の良さ、ドバイ空港への興味でエミレーツにする。往復7,888元(120,000円、燃料チャージ込)。フライト直前の購入となってしまったが、仮に一か月くらい前に購入手続きをしていれば、もっと安くなったと思われる。

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通路側の座席を指定。

以上、諸々のトラブルを克服し、いざガーナへ!

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