伏線回収

伏線回収

<伏線回収0>人生中締め、伏線を回収する理由

ある日ふと、自分年表を眺めて、言葉を失った。数字は嘘をつかない。健康寿命という言葉に照らし合わせれば、自分の人生はもう四分の三を走り終えている。気づけば、最終コーナーに差し掛かっていた。旅の途中にある峠道のように、何となく「まだ先がある」と...
メモリースポーツ

<伏線回収7>4月19日、地図の日に伊能忠敬を想う

日本地図再現自分にはひとつの小さな特技がある。記憶だけを頼りに日本地図を描けることだ。たぶん、万人に受ける芸ではない。誰かの役に立つものでもないが、一応静かな自慢でもある。75x66のマス目があれば日本地図を描ける。とはいえ覚えているのは地...
オーストラリア・シドニー

<伏線回収6>20年越しのワイン、終わらない旅

シドニーで暮らしていたころ、自宅から2時間足らずのハンターバレーには、折に触れて足を運んだ。目的はワインだった。だから、車ではなくバスツアーで行くことが多かった。自由と引き換えに、飲む権利を手に入れる。それが当時のスタイルだった。惹かれたの...
todolist100

<伏線回収5>次男高校入学式

日吉の銀杏並木長男と同じルート、近所の公立中学から慶應義塾高等学校への進学。5年前コロナで保護者の列席が叶わなかった長男の入学式、家族で多摩川の河川敷に写真を撮り、その後長男は一人で日吉に向かっていた。今回次男は新調した制服を少し照れくさそ...
アフリカ

<伏線回収4>食べることへの執着

20代前半、体重は54キロ、身長は169センチとかなり細身の体型だった。青年海外協力隊でガーナに赴任してから半年も経たないうちに、体重は42キロまで激減した。主な原因は主食であるバンクーが口に合わなかったからだ。バンクーはキャッサバとトウモ...
アフリカ

<伏線回収3>ハマダイコンの季節がやってきた(駄文)

自分の名前について、ずっと胸に引っかかっているものがあった。それは「ハマダ」という名前だ。青年海外協力隊でガーナに赴任した時の話である。ガーナの12月から2月にかけて、「ハマターン」と呼ばれる北東貿易風がサハラ砂漠から吹き寄せる。砂が運ばれ...
HSK/中国語学習

<伏線回収2>30年近く前に失敗させた事業、勝ち目のない弔い合戦 ~講演会「記憶術 語学学習への応用」30年近く前に失敗させた事業、勝ち目のない弔い合戦。

青年海外協力隊の任期を終え、アフリカの大地から帰国した私は、英語学習に関する事業を立ち上げた。数えきれない経験と失敗、そして出会いが、今の私を形作る重要な要素となっている。その中でも特に心に残るのは、英語学習への想いだ。事業の失敗の主要因は...
アフリカ

<伏線回収1>第16回 神宮外苑24時間チャレンジ2025(IAU世界選手権代表選考指定大会)完走

プロローグ神宮外苑の24時間走にエントリーした。土曜の午前11時にスタートし、翌日曜の午前11時まで、1,325メートルの周回コースをひたすら走り続けるレースだ。時計の針が15時を指した頃、雨が降り出した。最初は気にも留めなかったが、次第に...