不定期ではあるが、オンライン講座を受講している。いわゆる MOOC（Massive Open Online Course）と呼ばれるもので、主に利用しているのは大手のCoursera。
サーバー運用をしているわけでもないのにAWSのクラウド運用講座を受けたり、Pythonの数値計算ライブラリの講座を具体的な目的もなく受講したりしてきた。今回は神経科学。
Courseraの言語設定を日本語にしているため、講義や資料は英語である一方で試験の選択肢だけは日本語という、少し不思議な構成になっている。英語で授業内容を理解していても、試験においてどの日本語がそれに対応するのか迷うことも多い（最初から英語設定にしておけばよかった）。
最終試験は8割以上の正答が求められ、追試は一回のみ。緊張したが、無事にパスすることができた。寝る前の少しの時間を勉強時間に充てて積み上げてきたおよそ30時間近くの時間が、無駄にならずに済んで良かった。
社会人学習遍歴
20代中盤
ベンチャー企業創業時代、英文添削サービス（https://forgetist.com/africa.pdf）を成功させるというクリアで具体的な目標があり、あらゆる分野の書籍を読み漁っていた。1990年代後半、ネットが充実していなかったので情報源は図書館や本屋。心理学、貿易、金融、言語学、あらゆる本を手にする。若さなのか或いは自発的な欲求による学習によるものなのか、当時修得した知識は未だに覚えている。
20代後半
弁理士試験の準備、一生のうちで最も勉強した。体力のあった20代、サラリーマンをしながらだったが夜中の2時頃でも法文集を開いて試験対策に没頭することができていた。体力と気力は無尽蔵にあった。
30代前半
オーストラリア駐在時代、ニューサウスウェールズの社会人教育コース（TAFE）で勉強した。印象に残っているのは週末のワインエキスパートコース。ワインを飲むことはなく、ワインに関する知識を教えてくれていた。専門用語と海外品種の名称が多すぎてついていくのに大変だった。その他、異文化コミュニケーション術といった講座にも参加していた。
30代後半
オーストラリア生活で丸々と太った身体を絞るためにトライアスロンを始めた時期。競技水泳というものをやったことがなかったので、スイミング教室に通い始める。また子供のサッカーの付き添いで多摩川や公園に行くことが多く、空いた時間に野花や雑草の名前を覚えていた。一時期、野草の専門家になろうかとも考えた。そしてこの時期、学生時代以来となるプログラミングの勉強を始めた。Objective-C（現Swift）やPython 3など。
40代前半
中国北京駐在時代。赴任当初から中国語の勉強を始め1年強で中国政府公認の中国語HSK試験6級(中国語レベル最上級)の合格基準点をクリア。中国語の試験成績だけでいうと、北京大学や精華大学の留学生合格基準を突破できるレベル。ただし実際の中国語は試験勉強では推し量れない。ペーパーテストでどんなに良い点数を取ろうが中国語を使いこなせる自信にはつながらなかった。自分なりに家庭教師をつけたり、語学学校にも通ったが思ったほど成果が上がらなかった。
40代後半以降
帰国後、中国語修得のモヤモヤした気持ちを成仏させるために、オンライン中国語会話レッスンを1年間365日休まずに意地で受講する。その結果長い時間と多大なコストはかかったが、「自分には中国語は無理」という結論を得ることができた（泣）。一方でTOEIC(R)については試験を受け続け16年ぶりに990点満点を獲得。語学以外では、折をみて大学やMOOC（Coursera等）が提供するオンライン講座を受講するようになった（今回）。
社会人になって学ぶということ
記憶競技（メモリースポーツ）をやっているからかもしれない。知識を覚える、という行為自体に価値は高くないと思う。覚えることはテクニックなのだから。とはいえ、得られた知識を成果に結びつけることは容易ではない。「将来のため」を理由に動ける時間も体力も限られている。それでも自分だけの達成感・成功感をガソリンに、これからの人生で見える景色を少しでも美しくするため、少しづつでも良いので新しいことを学んでいきたい。
〇死ぬまでにやる100リストNo.321「100本の人生の伏線を回収する」15本目
＜死ぬまで100リスト＞https://goo.gl/iPz2BH
＜伏線回収＞https://forgetist.com/?cat=574
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