<伏線回収7>4月19日、地図の日に伊能忠敬を想う

日本地図再現

自分にはひとつの小さな特技がある。記憶だけを頼りに日本地図を描けることだ。
たぶん、万人に受ける芸ではない。誰かの役に立つものでもないが、一応静かな自慢でもある。75×66のマス目があれば日本地図を描ける。とはいえ覚えているのは地図の「形」ではない。297桁の「数字の列」。北海道、本州、九州、四国それぞれの起点から一つずつ数字を思い出しながら日本地図の境界を辿っていく。数字は方向。時計の短針の向きに沿って進めば、境界線が描ける。この方法はどこか、江戸時代の伊能忠敬の測量方法「導線法」に似ている気がする。数字を追いながら、伊能忠敬が辿った道をひっそりとなぞっているような感覚になる。

伊能忠敬

伊能忠敬の名前を初めて知ったのは、小学生のころだった。図書室の棚にあった偉人伝、野口英世、ヘレン・ケラー、ガンジー、、、そして伊能忠敬。どれも鮮やかな物語だったが、忠敬の話は少し特別だった。
「五十歳を過ぎてから学び始めた」
そんな一説があったような気がした。なぜそんな年齢になって?もっと若いときに始めていれば、もっと楽だったのに。
あの頃の自分には年齢の重みがわからなかった。だが、今、自分が伊能忠敬の「学び始めた年齢」を超えた。五十歳だからこそできることがある。たくさんの弟子や協力者の理解や応援を得るためにはそれまで培った人間力やリーダーシップが必要であろう。自分の没後に弟子が完成させたという逸話も伊能忠敬の素晴らしい人間性と想いの強さ、周囲からの共感から生まれたものだろう。本当にすごい人だ。

何者でもない自分

何者でもない自分は小さな日本地図を覚えて再現することくらいしかできない。ただ伊能忠敬は、学びに遅すぎるということはないということを教えてくれた。次は世界地図でも覚えてみようかな。

●死ぬまでにやる100リストNo.321「100本の人生の伏線を回収する」7本目

<死ぬまでにやる100リスト>https://goo.gl/iPz2BH
<自分年表>https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vSdChHgU_KyZr9IA_3jLTBo1VtFtJN8gf3WwyaT4N6XcJFubYmqdZ9h4xFVZS9wx288OYRMI822zBiK/pubhtml?gid=926937128&single=true
<伏線回収>https://forgetist.com/?cat=574

#伏線回収
#人生の答え合わせ
#人生の中締め

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました