視力3.0
本当に視力が3.0あったのかと問われれば、それはわからない。だが確かに、アフリカから戻った直後の検査で視力2.0のランドルト環(「視力検査の「C」の記号)がはっきりと見えた。試しに数歩さがってみた。変わらなかった。くっきり、はっきり、視界に入ってくる。仲間たちは「視力3.0」と冷やかし半分に言ったが、まんざらでもない気分だった。
2年間のアフリカでの生活では目を酷使しなければならない電子機器はない(電気はない)。夜になると灯るのはランタンの暖かい火だけ。目にとってはこの上なく良い環境であったと思う。
この超能力を持っていた私は書類を読む際も複数ページを紙面1面に縮小印刷し読んでいた。法律系の資格試験対策の際は、日本国憲法前文を含む103条をA4用紙片面に8in1(1面に8ページ)で印刷して参照していた。当時は紙面上のインクの滲みまで見えていた記憶がある。この8Kハイビジョンカメラのような目を持った時代は過ぎ去り、25年経った今、、、
TOEIC
一年に一回は受験しようと決めたTOEIC(死ぬまでにやる100リストNo.131)。2年前の受験では満点990点を取っていた。事前の受験対策をしなくても及第点は取れると高を括っていた。いや、再度満点を取れるという驕りに近い根拠のない自信があった。しかしそれは思い上がりだった。
Part 3の途中で、選択肢の英語の一部が頭に入ってこないこと気づき始めた。最初は集中力が足りていないと思っていたが直ぐに英語が読めていないことに気づいた。字がぼやけて読めない。普段は選択肢をザっと見てキーワードを拾い出し、そこから正解を導き出すのであるが、その日はキーワードが見つからない。二度三度スキャンしてやっと正解が見つかる。幸いだったのがリスニングの選択肢の文字のフォントがヘルベチカのような読みやすいフォントだったということだ。段々と目がなれてきてリスニングパートはなんとかやり過ごす。
しかしリーディングパートは絶望的だった。フォントがそろっているPart 5は良かったが、フォントが混在し始めた文章題では一度読んでも頭に入ってこない。目と紙面の位置を調整して見やすい距離を探しても良かったが、周りの受験生に迷惑が掛かってしまうので、凝視することだけで英字を読もうとしていた。新聞やメールの英文で使われるTimes RomanやCenturyのようなセリフ体は特に苦労した。問題冊子のページをめくるたびに「次のページのフォントは大きくありますように!」と願っていた。願いもむなしく、Part6からPart7にかけて益々フォントサイズは小さくなる、、、結局、目に入ってくるぼんやりしたシルエットから英語を推察することに時間を使いすぎ、Part7の大問をいくつか残して時間切れとなってしまった。結果は見るまでもなく完全な敗北。
来年の受験までに老眼鏡を用意せねば。視力3.0を誇っていた頃を懐かしく思う。。。
●死ぬまでにやる100リストNo.131「毎年TOEIC(R)を受験する」2025年達成
TOTAL:885(リスニング475、リーディング410)
●死ぬまでにやる100リストNo.321「100本の人生の伏線を回収する」8本目
<死ぬまでにやる100リスト>https://goo.gl/iPz2BH
<自分年表>https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vSdChHgU_KyZr9IA_3jLTBo1VtFtJN8gf3WwyaT4N6XcJFubYmqdZ9h4xFVZS9wx288OYRMI822zBiK/pubhtml?gid=926937128&single=true
<伏線回収>https://forgetist.com/?cat=574
<TOEIC受験一覧>https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vSdChHgU_KyZr9IA_3jLTBo1VtFtJN8gf3WwyaT4N6XcJFubYmqdZ9h4xFVZS9wx288OYRMI822zBiK/pubhtml?gid=1904480933&single=true
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