[ガーナ再訪記30]マジックショー ~人間関係の構築

ガーナ、オーストラリア、中国と暮らしてきたので、平均的な日本人よりも異文化コミュニケーションという点では経験値は高いと思う。(加えて日本人社会に馴染めないという言い訳も持ち合わせている。) 異質な考え方を持ち合わせている人間同士のコミュニケーションのきっかけ(アイスブレーク)の方法はいくつかあるが、私の場合はマジックとキューブだ。

デフィメ村の大人は私のことを覚えてくださっているが、若い人や子供たちは私を知らない。まずは彼ら・彼女たちに私という人間が「友人になろうとしている人間」「害のない人間」ということを分かってもらわなけれならない。村の集会場に集まってくれたのはお年寄りから子供まで、ほぼ村の全員。まずは簡単なエベ語での自己紹介。

ンディー(こんにちは)
エフォア(お元気ですか?)
ニャンコニェ浜田祐一(私は浜田祐一です)

アディドメ高校での自己紹介と同じだ。これが重要だ。先方の言葉というツールを使って自分の無防備さをアピールできる。下手であればあるほど良い。敢えてスキをみせるのだ。

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まずはエベ語での自己紹介。

次はマジックショー。ちなみに私のマジックは100%グッズ依存のマジックだ。事前練習などはゼロだが、沢山の子供を前にしてのショーや酒の宴席では相当数の実践を積んできた。私のマジックは技を披露することが目的ではなく、あくまでもコミュニケーションのきっかけづくりが目的であるので、タネがバレることもしばしば。

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よく見てね、、、

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大人たちよりも子供たちに披露するのがポイント。

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タネも仕掛けもない水があります、、、

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優秀な助手に手伝ってもらい、、、

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赤くなりました!

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青くなりました!

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黄色くなりました!

人間対人間、太古の昔であれば剣を振りかざし相手を威嚇する。近代であれば知性を振りかざして得体の知れない賢さをひけらかす。

しかし文明と技術、情報化が発達した現代において、個人の身体的・知能的能力だけで初対面の相手との関係を構築することは不可能だ。

だから私は、マジックを披露し、キューブをまわす。

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