[ガーナ再訪記19]病院訪問 ~医療の輸出

私は人文系(歴史や文学)というよりも自然科学系(物理や生物)である。だからE氏が進路で迷っていた際にも自然科学系の技能が身につく進路、特に医療系を強く勧めた。私の話を真面目に聞いてくれたE氏、カヌーを漕ぎ続け看護の大学に進み、今は立派な看護師、しかも手術補助のような特殊な技能を有する看護師になっていた。

ソガコフェ病院で働いているE氏がお世話になっているということで、当病院の院長先生や看護部の部長さんにお土産を持ってあいさつにうかがった。ソガコフェ・アディドメ地域の最近の発展から日中関係等に関して幅広く情報交換させていただいた。

同時に如何にE氏が病院や地域医療に貢献しているかを紹介していただき、E氏の成長ぶりが確認できてうれしいとともに、自分の知らない世界でE氏が大活躍していることに若干のジェラシーを覚える。これをヤッカミと言うのだろう。

その後、E氏とともに病院を見学。ガーナでは国の医療保険に入っていれば三割負担とのこと。多くの患者さんで溢れていた。日本や中国のような電子カルテや最新の医療機器が入っていることは確認できなかったが、スタッフさんの手際の良さや病院環境の清潔感からきちんとした医療が提供されているようだった。

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ソガコフェ病院入口

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病院受付

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E氏の同僚と

なおソガコフェ病院にもキューバ人医師が駐在しているとのこと。日本ではあまり知られていないが、キューバは国策で医療産業を推進し、多くの医師をアフリカや南アメリカに輸出する医療大国。協力隊時代のアディドメにもキューバ人医師が居た。

キューバは医師の輸出で年間1兆円くらいの外貨を稼いでいるそうである。まさに「人のスキル」が価値を生み出す産業である。日本の「おもてなし」「丁寧さ」「馬鹿正直さ」を生かせば、医師や医療関係のサービスの輸出は世界に通用する商品になるのかもしれない。

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