[北京生活]2016年中国独身の日、天猫双11通販参戦

1. 独身の日(双11、ダブル11)

日本でも大きく報道されている中国の独身の日(11月11日、双11)、ネット通販大手のアリババグループが仕掛けた大掛かりなプロモーション。バレンタインデーやクリスマス、ハロウィンは少なくとも歴史的・宗教的な背景に基づくマーケティングだが、独身の日は完全にマーケ用に設定された日。事前に安値をチラ見させる告知技法や、時間セール、クーポン配布によるお得感創出、メディアを使った高揚感創出、といったあらゆるマーケティング手法が盛り込まれたイベント。ちなみに独身だから得するといったサービスはしていない模様。

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独身の日前後で見られたTmallの看板。否が応でも通販による購入欲は刺激される。

2.決済サービス

2016年の独身の日のTmall(天猫)の売上は1.7兆円とのこと。アマゾンジャパンの2015年の年間売上が1兆円という。単純計算すると、Tmallは独身の日にアマゾンの620倍(1.7×365)の決済サービスによるサーバー負荷に耐えたことになる。「サーバー負荷を分散するために独身の日ではなく独身の週にしよう」という発想ではなく、短期間のアクセスを処理しきるシステムを組もうという思想には感服する。この日のために用意したシステムは、この日以外はどのように運用されているかも気になる。ちなみに、私が使用している共用サーバーは瞬間的に10アクセス位しようとすると直ぐに「503エラー」や「Service Temporary Unavailable」になる。いったいTmallはどんな仕組みを導入しているのだろうか。

3. 2016年参戦

事前に周囲の中国人に聞くと、やはり独身の日に向けて対策はとっているようだ。Tmallのスマホアプリをダウンロードして10元クーポンを入手したり、当日購入する予定のものをブックマークしたりと、Tmallのマーケティングにドンズバリ乗っかっている。私も負けじと、この波に乗らなければ、そしてTmallの決済サービスの負荷実験?に協力しなければ、と思い今年も参戦することにした。

去年も独身の日に通販をしようとしたが、特に欲しいものがなく結局購入したのはキューブだけ。一方で今年は古くなった体重計の買い替えに狙いを定めて独身の日に挑むことにした。アプリDLや事前登録で得たクーポン類は15元。美的(Mieda)の旗艦店で149元(2,300円)の体脂肪率計測機能付き体重計を見つける。この体重計はBluetoothで各種データをスマホに送信することができる。日本メーカーの同様の商品は9,000円もする。体重計の他、日本からのお客さんや中国の子供に渡すマジック道具などを大量に注文する。

一番アクセス数の多そうな夜の20時ころに通販サイトにアクセスしたが、何ら問題なく決済することができた。今年も天猫の決済サービスの品質は一段と向上した予想される。

唯一の問題は物流の処理能力が見合っていないこと。注文した商品が届くのはあと数日かかりそう。

さて去年の独身の日は水曜日、今年は金曜日とウィークデー。来年2017年は土曜日が独身の日ということで、今年以上に盛り上がりそう。来年以降もシステムの負荷テストに協力しよう。

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