二日目の夜は、E氏にソガコフェのボルタ川沿いのお洒落なレストランに連れて行ってもらう。気持ち良い風が吹いており、蚊の心配はなさそうだ。
既にその日のランチでバンク―を克服しており、ガーナ料理で怖いものは何もない(笑)。ヘビでもグラスカッター(巨大ネズミ)でも何でも食べれる。しかしそのレストランはステーキやパスタといった所謂西洋料理が中心で、ガーニアンディッシュはない。仕方がないのでティラピアとフライドライスをオーダーする。
このティラピアという魚、ボルタ川に住む川魚で味は淡白でカレイに似ている。ガーナではから揚げか燻製にして食べる。肉厚なので煮つけやムニエルにしても美味しいと思う。ガーナの人たちの口に合うかどうかはわからないが、中国人か日本人が入ってティラピアの新しい調理法を開発するのも立派な国際協力と思う。
食べている途中に急に停電になる。真っ暗の中、直ぐにランプかロウソクかを持ってきてくれると思ったが、そんな気配はない。魚を食べるのに月の光だけでは不十分だ。そうこうしているうちに自家発電装置を使って電気が戻ってくる。E氏によれば、まともなレストランやホテルであれば自家発電装置を持っているので電気で困ることはない、とのことである。協力隊時代の電気なしの生活から考えると隔世の感がある。
このようにインフラが整備されてきていることは良いことである。協力隊時代の印象に基づけば、ガーナ人以外の人に「ガーナ良いところだよ!行ってみると良いよ!」とはなかなか言えなかった。電気や水道などのインフラがあまりにも未整備だったからだ。しかし現在のソガコフェは自家発電装置がある。上水道設備はないが貯水タンク式で蛇口をひねれば水が出る。
いよいよ、ガーナ観光を人に薦めるときが来た。
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