ガーナ再訪記

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[ガーナ再訪記35]早朝ジョグ ~アディドメ行きは断念

1.ジョグを始めたきっかけ 私は性格が悪いので「いかにして相手の急所を突いた嫌味を思いつくか」に腐心する。一方でカミさんは全くと言っていい程、悪意のある事は言わない。しかしシドニー駐在後半、何かつまらないことで喧嘩した時、私に対してこう言っ...
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[ガーナ再訪記34]ティラピア ~から揚げだけでは勿体ない

二日目の夜は、E氏にソガコフェのボルタ川沿いのお洒落なレストランに連れて行ってもらう。気持ち良い風が吹いており、蚊の心配はなさそうだ。 既にその日のランチでバンク―を克服しており、ガーナ料理で怖いものは何もない(笑)。ヘビでもグラスカッター...
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[ガーナ再訪記33]KVIPプロジェクト ~観光地としての可能性

デフィメ村でKVIP(Kumasi Ventilated Improvement Pit)プロジェクトが進んでいる。衛生面の環境改善を目的とした公衆トイレの整備事業だ。元チーフの強力なリーダーシップの下、既に土台部は完成している。私も壁のセ...
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[ガーナ再訪記32]くるくる会 in Africa ~オリンピックを目指して

私が主宰しているキューブサークルのくるくる会。ガーナ再訪時点で北京で47回と東京で10回の集まりを開催し、日本人と中国人を中心に280名の会員を有する。なんで、そのようなサークルを作っているか? 「いろいろな人と知り合うため」「人に喜んでも...
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[ガーナ再訪記31]ダンス&ミュージック ~恍惚

「生まれた時、結婚式、葬式。人生で主役になれるのは三度だけ」というブライダル業界のマーケティング用語。私は反論する。 私はデフィメ村で主役になった! ジュンべと呼ばれるガーナの打楽器にマラカスが奏でるリズム。和太鼓のような重厚な迫力がありな...
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[ガーナ再訪記30]マジックショー ~人間関係の構築

ガーナ、オーストラリア、中国と暮らしてきたので、平均的な日本人よりも異文化コミュニケーションという点では経験値は高いと思う。(加えて日本人社会に馴染めないという言い訳も持ち合わせている。) 異質な考え方を持ち合わせている人間同士のコミュニケ...
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[ガーナ再訪記29]デフィメ村再訪 ~受け継がれる伝統文化

協力隊時代、E氏の故郷であるデフィメ村を度々訪れていた。いつ行っても歓迎される雰囲気と素晴らしいガーナの伝統文化を経験でき、今回の再訪時にも是非とも訪れたいとE氏にリクエストをしていた。 昼食でバンク―を食べた後、気持ちも身体も完全にガーナ...
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[ガーナ再訪記28]バンク― ~美味い!

アディドメ高校での全校集会でのスピーチを終え、生徒とアディドメ高校の校歌を歌い、アディドメ高校の素晴らしい発展を見た私は「ガーナ大好きモード」に入った。 協力隊参加前の体重は54キロ、半年も経たないうちに体重は42キロまで減った。原因は主食...
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[ガーナ再訪記27]ろう学校 ~手話再開

学生時代、いくつかの地域の手話サークルに所属していた。協力隊時代、その中の一つ、実家の下関市「青い鳥の会」のメンバーから託された文具をガーナのろう学校に届けた。 この文具は、手作りのホワイトボードでろうあの方と筆談でコミュニケーションをとる...
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[ガーナ再訪記26]理数科教師 ~BODMASとシャツ 

青年海外協力隊の数ある職種の中でコミュニティー開発(村落開発員)に続き派遣人数が多いのは理数科教師である。派遣数が多い理由としては「成果がはっきりしている」「人材が集めやすい」等であろう。以下、理数科教師に関する二つのトピック(BODMAS...
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[ガーナ再訪記25]協力隊奨学金制度 ~得か損か

現アディドメ高校の生徒たちと話す機会があり、今抱えている一番の問題は何かを聞いてみたところ、幾人かの生徒から「授業料」という回答が返ってきた。この問題は昔も今も変わらないようだ。 協力隊時代、優秀でリーダーシップがあっても、授業料が払えず学...
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[ガーナ再訪記24]アディドメ高校の今 ~有為転変

全校集会が終わった後、アディドメ高校の先生に今の学校の案内をしてもらう。とにかく、その変化に驚いた。 25. Next→協力隊奨学金制度 ~得か損か
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[ガーナ再訪記23]20世紀のアディドメ高校 ~遠い記憶

アディドメ高校、生徒数は増えたが制服は協力隊時代と代わらない。20年前、私は彼らに数学と理科を教えていた。 今でもハッキリと思い出せる場面がある一方で、忘れかけていることも多数。 24. Next→アディドメ高校の今 ~有為転変
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[ガーナ再訪記22]1000人を前にして ~人生で一番輝いた瞬間

いよいよ全校集会。大会堂に集まったのは1000人以上の生徒。協力隊時代の約3倍の生徒数である。 まずはG現校長から「ここにいる生徒が生まれる前のアディドメ高校の日本人教員が中国から来てくれてた。ずっとアディドメ高校の発展を気にかけていたそう...
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[ガーナ再訪記21]先生方への挨拶 ~即席キューブ教室が始まる

協力隊時代のアディドメ高校の教員数は20人強。慢性的な人手不足で、各先生方はフル回転で授業をこなし、かつ大学の実習生を受け入れたりしながら何とかやり繰りをしていた。私自身も1年目は30コマ/週、2年目は24コマ/週の授業を行っていた。今思い...
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[ガーナ再訪記20]恩師との再会 ~思い出したアドバイス

「良かったことも悪かったことも、アディドメでの経験を日本の家族や友人にたくさん話しなさい。そしていつか帰ってきなさい。」 二年間の協力隊の活動を終え、最後にM元校長に挨拶行った時に言われたアドバイスだ。 このアドバイスを受けて帰国後にアディ...
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[ガーナ再訪記19]病院訪問 ~医療の輸出

私は人文系(歴史や文学)というよりも自然科学系(物理や生物)である。だからE氏が進路で迷っていた際にも自然科学系の技能が身につく進路、特に医療系を強く勧めた。私の話を真面目に聞いてくれたE氏、カヌーを漕ぎ続け看護の大学に進み、今は立派な看護...
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[ガーナ再訪記18]ガーナの朝 ~規則正しい生活

協力隊以前の私は実験や論文準備に追われて研究室に寝泊まりする典型的な理系人間であった。 しかしガーナに赴任して以来、一年を通じて同じ時間に就寝・起床する規則正しい生活を送るようになった。電気のない夜、アルコールランプの下で本などを読んでいる...
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[ガーナ再訪記17]ソガコフェのホテル ~マラリア対策

この日の宿泊は、ソガコフェのE氏の自宅から5分にあるホテル。私がマラリアの媒介の蚊を気にしていることを知っているE氏、ボルタ川から離れたオープンしたばかりのWillago Lodgeを予約しておいてくれた。エグゼプティブルーム一泊90ガーナ...
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[ガーナ再訪記16]ジョロフライス ~体重五割増

ガーナ(アディドメ周辺)の代表料理は以下の通り: 難易度低 ジョロフライス ライスを炒めた後に煮汁で炊くピラフに似た料理 難易度低 蒸ヤム、揚げヤム ヤムイモを蒸したり、揚げたもの 難易度低 ガリ キャッサバの粉。朝食用。 難易度低 プラン...
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[ガーナ再訪記15]スタービール ~この瞬間を待っていた

私はビールに関してはチャレンジをしない。せっかくの料理がビールで台無しになる経験を何度かしたからだ。シドニー駐在時代の定番はVictria BItter、中国に赴任してからは青島ビールか燕京ビール。そしてガーナ時代は、スタービールである。 ...
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[ガーナ再訪記14]疾走!ボルタ川 ~キャンペーン開始

上の動画は、Boss Yuichi Hamada号から撮影したものである。手漕ぎカヌーよりも数倍のスピードで移動ができる。撮影時は中古のエンジンであったが、近日中に新品のヤマハのエンジンにアップグレードされ、更なる高速移動が可能になる。 こ...
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[ガーナ再訪記13]ボートプロジェクト ~ゴルフクラブがエンジンに化けた

協力隊時代、運動不足解消のためカヌーを購入/建造した。300US$位だったと思う。週末の午後、穏やかなボルタ川でゆっくりカヌーを漕ぎながら風を感じると何とも言えない穏やかな気持ちになる。 なおアフリカの風土病のマラリアの媒体の蚊の生息地帯は...
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[ガーナ再訪記12]テニス部 ~ガーナから教えてもらったもの

二十代の私は子どもとどう向かい合えば良いか、サッパリ分からなかった。ストレートに表現すると子供は苦手であった。 アディドメ村に赴任して以来、小さな子供たちから「ボス!」と声をかけれれたり、「美味しいマンゴ―があるから食べてみないか」と家まで...
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[ガーナ再訪記11]アディドメの風景 ~風景は変わらないが人は変わった

「ボス!」 協力隊時代、アディドメを歩くと必ず声をかけられていた。「ボス!」と呼ばれる経緯は忘れてしまったが。私のことを知らない村人からは「オブロニ!(外国人)」又は「チャイニーズ!」と呼ばれていた。 何れにしても私(外国人)に対して声をか...
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[ガーナ再訪記10]住んでいた長屋 ~蘇る思いで

住んでいた長屋の同居人は、E氏、某氏の二番目の奥さん、そして時々やってくる長屋のオーナーの知り合い。各人の部屋と共有のキッチン・ダイニング・トイレ、今風に言うとシェアハウス。 ガーナでの生活にはプライバシーも何もない。アディドメのメインスト...
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[ガーナ再訪記9]校長先生への挨拶 ~緊張と感謝

移動中にスーツ/ネクタイに着替え、いよいよアディドメ高校の現校長先生と副校長先生との面会。今回のガーナ訪問で最も緊張する瞬間である。 私がアディドメ高校を去ってから二度校長先生が代わったとのこと。現校長のG校長は当然私のことを全く知らない。...
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[ガーナ再訪記8]TIA(This is Africa) ~帰ってきたぞー

ガーナに降り立った瞬間から、体内GPS、生体コンパス、体内重力センサー等の各機能が「異常値」を示している。懐かしい異常値である。 シドニーに赴任した時(2003年4月)の秋の乾いた空気、北京に赴任した時(2013年7月)の線香の匂いのする空...
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[ガーナ再訪記7]再会 ~やはり彼は親友だ

「ボス!」 空港を出た瞬間、懐かしく、そして頼もしい声が聞こえる。そう、E氏だ! この瞬間、私の中でカチっとモードが変わった。中国人スタッフの中で毎日スクランブル状態で業務をこなしていく仕事人としての私、カミさんと家庭で起こる問題を一つ一つ...
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[ガーナ再訪記6]ガーナ到着 ~早速の入国トラブル

2016年10月13日11時35分、EK787便、ガーナの首都アクラのコトカ国際空港着。空港に到着するたびに18年前の悪い記憶が蘇る。もう時効なので告白する。 協力隊帰路変更時の事件 1999年1月、協力隊の2年2か月の任期を終えガーナを出...