青年海外協力隊の活動を始めてから1年間と数か月の間、生活の中に通信手段(電話類)が全くなかった。首都のJICA事務所や同期隊員との交信は、手紙か隣町まで行って電話をかけるかしかない状況の中、実質的に日本人とのコミュニケーションをとる機会はゼロ。この期間は自分が外国人であることを強く意識し、また自分を内省する貴重な期間だった思う。こういう環境を、2023年の現代に作ろうとしても多分難しいだろう(宇宙に行っても多分ムリ)。
協力隊の活動を初めて1年を過ぎたころ、JICAの方が短波無線機を自宅に設置してくれた。電気がないのでソーラーパネル充電式のもの。短波無線設置後はJICA/ガーナ協力隊隊員による毎日夕方の生存確認ネットワークに入ることができ、日常の中で日本語を話すようになった(そして他の隊員の活動拠点を見学させてもらうなどもできるようになった)。通信の重要性を認識した時であった。
そして今、最新の折り畳みスマホを購入して、いつでもどこでも世界中の情報にアクセスできる。外出先での作業もラク。隔世の感がある。
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